ランチア・テーマ修理日記
LANCIA THEMA TURBO 16v
2004年3月18日
リアハブの交換
久しぶりにテーマをいじりました。
昨年夏に部品を輸入してずっと何とかしようと思っていたリアハブベアリングをついにやることにしました。
リアからのゴーゴーいう音がだんだんひどくなってきたからです。
三菱ふそうトラックのハブ破損事故のニュースを見たのもやる気になった理由の一つです。
作業工程は単純なのですが、ハブナットがはずれないとか、組むときにベアリングがうまくはまらないとか、
そんなことになったらどうしようという気持ちがやる気にブレーキをかけていました。
まずは馬をかけて後輪、両輪を持ち上げます。
タイヤをはずし、ディスクを固定しているボルトをゆるめます。(サイドブレーキ引いたまま)
ハブキャップを取り外します。
次はブレーキユニットをはずします。
ブレーキキャリパセンタリングピンボルトをはずして
キャリパをはずしてパッドを抜きます。(もちろんサイドブレーキはゆるめないと抜けません)
注:ピンボルトはセルフロック(ゆるみ留めが塗ってある)なので通常ははずしたら必ず新品に交換します。
ブレーキキャリパブラケットをリアアクスルから取り外す。
この状態でブレーキディスクを取り外します。固着しているのでハンマーで軽く後ろからたたきます。
ハブナットのカシメを元に戻す
下の写真はブレーキディスクをはずしたところ
ハブナットをはずします。ちゃちなインパクトでガンガンやったら無事ゆるみました。
ハブナットはずしが今回の作業の山です。
ちなみに締め付けトルクは32kgmです。
特に問題なければハブはするりとはずれます。シャフトの右に見えるのはABSセンサーです。
左が古いハブ、右が新品部品です。
新しいハブをシャフトに取り付けます。まっすぐに正確に押し込まないと中のベアリングがばらけてしまいます。
ハブナットを取り付け、締め付けます。
注:本当は必ず新しいナットを用意しなければなりません。
もちろんナットをカシメておきます。ドライバーを使ってハンマーでたたくだけです。
ブレーキを組み直して、ハブキャップを止めて完成です。
うまくキャリパが入らないときはピストンをラジオペンチ等で時計方向に回してやります。
するとピストンが引っ込みます。
ハブキャップの内側にグリスを塗っておきます。
最後にサイドブレーキ調整をします。
エンジンをかけてフットブレーキを40回踏みます。するとブレーキパッドの自動遊び調整が働いて
パッドが正しい位置に固定されます。それからサイドブレーキを引きます。
下の写真は異音がしていた古いハブ内のベアリングです。
アクスルから抜いたとたんにベアリングがばらけました。
新しいベアリングに交換してリアからの異音は消えました。
心なしかスムーズに後輪転がる感覚があります。
約3時間の作業でした。
話は変わりますがお店のお得意さんからぼろぼろのベスパをもらいました。
いずれベスパ修理日記も始めます。お楽しみに