ランチア・テーマ修理日記
LANCIA THEMA TURBO 16v
12月18日
ABSの修理
今日は久々にテーマいじりをしました。今日の修理項目はABSとエアコン、それからトーインの調整です。
まずはABS。
エンジン始動して駐車場から出すときブレーキを踏むとダダダダッとスリップしていないのにABSが作動します。
その後一定の速度で少し走るとABSテストモードが働き、エラーが出るようでワーニングランプが点灯、
ABSが作動しなくなります。
原因としては
ABSユニット自身は問題なさそうで、
たぶん各ホイールにつくセンサーがきちんと作動しておらず、エンジン始動直後
テストモードになる前にセンサーの異常でスリップと検知してABSが作動してしまうようです。
今日の作業は各センサーの清掃(うちは海から直線距離で100メートルも離れていないので砂鉄がたくさんついているはず)
およびテスト、ケーブルの導通検査、 ソケット部分の接点復活剤塗布です。
まずはリアから馬であげてホイールをはずしセンサーを取り外します。
リアはこんな感じでついています。
5ミリのアーレンキーで一本だけある固定ビスをはずし、CRCを丹念に吹いてマイナスドライバーでこじりながら
本体に傷を付けないようにはずします。昨年の車検の前の点検時に一回はずしていたので今回は思ったより簡単にはずせました。
10年ぐらい無点検だった場合はかなりはずすのに苦労すると思います。
センサーはいわば発電機、このように近くで鉄の棒を振ると微弱な電流が流れます。
この仕組みを利用してパルス電流を発生させてホイールの回転スピードを検知するのです。
センサーのボディ内の接続部分をはずし、そこにテスターをセットして上の写真のようにドライバーを振ってやると
3〜4mvの電流が発生します。
トランク内部のソケットにテスターをセットしたところ。電圧はゼロを指しています。
センサーを清掃、装着後、セットして測定します。僕のテスターはパルスもはかれるのでセットして
タイヤを回してやると信号が出ているのがわかります。
これでこの車輪は問題なしです。
フロントはこんな感じで取り付けられています。ドライブシャフトの付け根にギザギザしている部分が回ってパルスを発生させます。
センサーは4輪清掃して動作も問題なかったので
今度はコントローラー(コンピューター)までの部分のケーブルの導通をチェックします。
下の写真はケーブルにチェックのためのリード線をつないだところ。
4輪、合計8回チェックします。
下の写真はコンピュータ側のソケットで導通をチェックしているところ。
心配されていたケーブルの断線は特になく、センサーの動作確認、各接点の清掃をして作業は終了。
その後エアコンの動作をチェックしました。
エアコンの問題点はフラップモータにあると発見しました。
エアコンコントローラーのLEDがちらちら飛び回って位置が固まらず
いつまでもジーコジーコ言っているのです。
グローブボックスをはずしてフラップモータをレンチでがんがんたたくと正常に作動するのです。
でもこのモータをばらすにはダッシュボードすべてばらさないとアクセスできないのです。
今日はそこまでできないので原因を発見したところで終わりです。
あとはハンドルがぶれるのでトーインを少々調整して今日の作業はすべて終了。
午後から藤沢方面に買い物に行きましたが、清掃、調整後ABSのワーニングランプは一切点かなくなりました。
後は雨か雪の日に実際に急ブレーキを踏んでテストです。