ランチア・テーマ修理日記

LANCIA THEMA TURBO 16v

 11月7日 サーモスタット その1

昨年冬から気になっていたサーモスタットをチェックしました。

どうやらサーモが開きっぱなしになっているようで、
高速で長距離走るとオーバークールになるのとヒーターが効かないことが問題でした。
夏はサーモが開きっぱなしでも特に問題なかったのですが、寒くなってくると問題です。
なかなかエンジン暖まらないし、暖気不足はヘッドガスケットによくないそうなのです。

普通の国産車と違いテーマ(デルタも)はサーモスタットがハウジングの中に納められていて、ばらせないのです。
サーモのみの交換ができません。ハウジングごとの交換になります。
このハウジングにはセンサーも二つついていて値段は16000円します。(ザムもののターボ)

交換が望ましいのですが、お金もないので開きっぱなしのサーモをとりあえず何とか再生できないかといろいろ考えてみました。

まずはラジエター洗浄剤(遅効性)というのを一週間入れておきました。

今日、いよいよサーモスタットばらしです。これが大変でした。

サーモスタットはヘッドの横、コールドスタートエアバルブの下にボルト三つでとまっているのですが
これをばらすのが大変なのです。

まずは馬で車を持ち上げてラジエターのドレーンより冷却液を排出。
はずせる配管を皆外します。ゴムに傷を付けないように慎重に強引に
エアフロ周りもじゃまなのではずします(エアフロをはずすということはバッテリーもはずします)
上の写真の上部に見えるインテークパイプのブラケットをはずします。
コールドスタートエアバルブをはずします。

ここまでばらすとサーモのハウジングが見えてきますが問題はここからです。

ハウジングを止めている三つのボルトのうち下一つは
同じボルトにブローバイのパイプが固定してあるのです。
このブローバイのパイプの反対側はエクゾーストマニホールドとエンジンブロックの隙間を通って排気管につながっているのです。
それを長いエクステンション使って何とかはずします。(大変その1)

これでブローバイのパイプはぐらぐらになるのですが、サーモハウジングの一部が引っかかってとれないのです。
これをはずさないと同じボルトの奥のナットがはずせないのです。(大変その2)
いったいどうやって組み立てたんだろう?と悩みました。

上の写真、これがブローバイのパイプのブラケットです。目ではこのように見えません。手探りです。
これをはずそうとすると上のハウジングの出っ張りに引っかかってとれないのです。
下にはミッションがあるのです。 
ブラケットの後ろにもう一つナットが止まっていて
それでサーモハウジングが固定してあるのです。
後ろにはターボを冷却するホースがあるし、、、、、スパナも全然入りません。
どうやって組み立てたんだ!!!!!?

結局ヘッドから突き出ている上部二本のボルトをヘッドから抜いてハウジングを回転させてスパナを入れることにしました。

上の写真はヘッドからでているボルトをはずしているところ。
ダブルナットにして奥のナットをゆるめていくとボルトが抜けます。

これでハウジングは一点だけで留まることとなり、ぐるりと回してなんとかスパナを入れられるようになり
無事サーモハウジングをはずせました。

本当は今日中に全部作業を終える予定でしたが、こりゃ無理です。

はずしたハウジングを今度は即効性の洗浄剤に浸けます。
効果はあるでしょうか?

ハウジングをきれいに洗ってテストです。
サーモハウジングをボウルに入れて煮沸します。

テストは合格!
前開状態から水で一気に冷やしたときのサーモの動きをクイックタイムでご覧ください。 (723kb)

このあと、大変なのがガスケットはがしです。

今日はここまで


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