フィアット・パンダ修理日記

FIAT PANDA 4X4 i.e.

2006年11月29日

排気漏れとエアコンコンプレッサー交換

夏にエアコンを修理しましたが
コンプレッサーが死亡直前だったので代わりの中古品を取り寄せてありました。
次の夏になったら交換すればいいやと思っていましたが
最近またベルトの鳴きがひどくなってきたのでベルト張り直しと同時に思い切って交換することにしました。

入手したのはマツダキャロル用のR134a用のコンプレッサーで形状はほとんど同じでした。
落札価格は4000円ぐらいだったかなあ?程度はすごく良くてピカピカでした。まだまだ使えそう。
パンダ用でオークション検索すると中古でもものすごく高い値段です。

  

上はオークションに出ていたときの写真です。

外形形状その他のスペックは香港にありました
http://www.morningsun.com.hk/pan_com3.html
こちらのパナソニックのT-07シリーズと同じと思われます。
オイルはATMOS GU10
デンソー製 ND-OIL9(250cc)
品番:446963−2040
販売価格:税込¥4,725−
と互換性があるそうです(電装屋さんに問い合わせました)

パンダ用と異なる点は
使用する冷媒が違う:この点は入れる冷媒をハイドロカーボンにするので問題なし。オイルはR134a用のものを使う。
高圧、低圧パイプの接続部の形状が違う:パンダに元々着いていたヘッド(パイプとの接続部のこと)と交換する。
プーリーの形状が違う:パンダに元々着いていたプーリーと交換する。

以前テーマのエアコン修理でルノー・ラグナ用のコンプレッサーとテーマのコンプレッサーでニコイチを作ったことがあるので
今回も同じやり方でコンプレッサーを作っちゃいます。ヘッドだけの交換なので可動部は一切さわりません。
ガスケットやシールのガス漏れとゴミの混入だけを気をつければパンダ用に改造可能です。

今回は冷媒、オイルは入れずに組み立てだけ行います。

先ずはオルタをはずします。もう慣れたもので、エアクリ、インジェクション、とほいほいっとはずしていきます。

 

左の汚いのが死亡直前のパンダのコンプレッサーです。先ずはクラッチをはずしてプーリーを交換します。
クラッチの突起がちょうど13ミリのオープンエンドが入るのでこれで回り止めをして中心の六角ボルトをアーレンキーでゆるめます。
あとはスナップリングプライヤーでスナップリング(Cリング)をはずせばプーリーは簡単に取れます(プーリーにはベアリングが圧入されている)

 

高圧、低圧パイプの取り付け形状が違うのでパンダ用のコンプレッサーからヘッド部分を移植します。
上の写真は低圧側のヘッドです。
上部から4カ所、サイドから2カ所六角ボルトでとまっています。

このやり方はテーマのサンデン製SDシリーズでもやりました。
パッキンおよびガスケットはそのまま再利用します。
Oリングだけは新品に交換しました。
とにかく埃やゴミが着かないように綺麗にクリーニングします。

 

こちらは高圧側のヘッド

後は組み立てて取り付け、ベルトを張って完了です。
パンダは コンプレッサー取り付けないとオルタネータを回せないのです

暖かくなったら今一度はずして配管内清掃(配管内はR12用のオイルが入っていて、コンプレッサーにはR134a用のオイルが入っている)
して新しいオイルを規定量入れて、冷媒をチャージします。

あとジャッキアップついでに前回やった排気漏れ対策をやり直しました。
ホルツのガンガムは全然ダメです。振動ですぐボロボロ取れちゃう。
今回は最強の接着剤GM8300を使って固めました。


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