フィアット・パンダ修理日記

FIAT PANDA 4X4 i.e.

2006年8月13日

ピストン組み込み、シリンダーブロック完成

ピストンをばらしたときにコンロッドメタルがあまりにひどい状態だったので部品を注文。
今回もガレージ伊太利屋にY10の部品として発注しました。
昨日部品が届いたのでピストンをシリンダーブロックに組み込みました。

 

左は届いた新品メタル。右は新旧比べてみます。

こちらはロッド側の4枚です。オイル用の穴が腐食していたり欠けていたりです。
キャップ側の4枚も似たようなものです。

ピストンの側面にはひどい傷。でも特に交換しません。

 

ピストンリングコンプレッサーをセットします。
各ピストンリングのすき間が同じ面に来ないようにずらします。
これでもかって言うところまでコンプレッサーを締め付けます。
そうしないと入らないし無理に入れようとするとシリンダーやピストンリングを傷つけます。

コンプレッサーを付けたままシリンダーにピストンを入れます。

ハンマーの柄を使ってコンコンと同じリズムでピストンをたたいて入れていきます。
このときもしピストンリングが引っかかったら同じリズムで入っていきません。
その時は無理せずコンプレッサーをもっと締め付けてみます。
ちゃんと閉まっておればコンコンコンコンと引っかかり無くスムーズに入っていきます。

 

セットする部分にはすべてオイルを塗布します。左はキャップにメタルをセットしてオイルを垂らしたところ。
クランクとキャップには気筒番号が打ち込んであるのでそれを同じ面にしてキャップを取り付けます。

本当はプラスチゲージで油膜のできるすき間を測定してからです。
(厚みの違うメタルが3種類パーツとして用意されています)
ボクはこの作業さぼりました。

キャップボルトは洗浄してオイルを塗って規定のトルクで締め付けます。(41Nm)

コンロッドとキャップは別部品として作られていますが、最近は(ホンダ、ジャギュア、VWなど)
コンロッドとキャップを一体で作ってあとからキャップ部分をかち割って(引きちぎる)
二つの部品に分けるという製造法が取られているそうで
機械製造で割るという作業は今までガラス工業ぐらいでしか行われてません。
この方法ですと取り付け時のずれなどがほとんど生じないのだそうです。

オイルパンの接合面を清掃して液状ガスケットを使ってオイルパンを取り付けます。

フィルターも綺麗に掃除してピカピカです。

 

ウォーターポンプからのパイプを取り付けます。
このパイプOリングだけで刺さっているので、まずOリングを新品に交換
そして取り付けたあと外側と内側と取り付け面にシール材をぬっておきました。

 

左はウォーターポンプが付いたところ。
右はブラケット類をすべて取り付けたところです。

エンジンマウントと繋がるブラケットは3本のボルト&ナットでとまるのですが
17mm、16mm、13mmと3本ともサイズが違います。めんどくせー!
16mmなんて普通使わないよ〜〜〜

とりあえずシリンダーブロックを一箇所だけあるマウントに取り付けました。

まずブロックをエンジンルームの下に転がします。
フライホイールを下にして立てます。
オイルパンにジャッキをあてて水平に戻す。
両腕でブロックを支えながら足でジャッキをコントロールして持ち上げます。
良い位置に来たところでマウントのボルトを通して固定。
ジャッキはそのままブロックを支えます。

文章で書くと簡単だけれど結構厳しい姿勢で作業します。
足でジャッキを上げるところがみそ。

作業風景を写真撮りたかったけれど一人じゃ無理!

今日はランチ営業前にピストン組み付け
ランチ営業後、夜の営業前までにシリンダーブロック組み立てしました。

明日はいよいよ難所。ミッション合体です。一人でできるかなあ?


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