フィアット・パンダ修理日記

FIAT PANDA 4X4 i.e.

2006年8月6日

ヘッド仮組み、シム調整

朝の小一時間でヘッドを仮組みしてみました。

 

すりあわせしたバルブを下からはめます。
リップシールが新しいのでバルブが落ちることはありません。
組んでいる部品ごとにオイルを塗布します。
右はワッシャーとスプリングを乗せたところ。

 

タペットとシムを乗せていきます。仮組みなので分解前と同じ場所にシムを乗せます。
カムシャフトを乗せてベアリングを締めていきます。
もちろんオイルを塗布していきます。

組んでいくとヘッドの工作精度がいい加減なのに気づきます。
ファイアエンジンは全行程ロボットが組み立てるエンジンだそうです。
4番吸気のバルブシートはすごくうすく、1番排気のバルブシートはすごく深く削ってあります。
バルブシートをうすく削ってある所は厚いシムが入っており、
逆に深く削ってあるところはうすいシムが入っています。
削り具合が見た目で判るほど均一じゃないです。

シム調整をしてみると一番排気と二番排気がクリアランスゼロ(バルブがちゃんと閉まらない)で
パズルをしてもどうしてもだめです。みるとバルブシートがすごく深く削られています。
ボクがすりあわせをしましたがそんなに深くなるほど削っていません。かるーく表面均一になる程度削っただけです。
ばらす前のバルブクリアランスは計っていないのでかなりひどい状態だったとおもいます。
実際圧縮は非常に低かったです。
タイミングの狂いとバルブクリアランスの異常でエンジン調子悪かったのだと思います。
それでもエンジン動いていました。

クリアランスゼロのところは適度にうすいシムを何枚か発注して調整したいと思います。

シム調整はエンジン乗せてからでもできるのでとりあえずここで中断。シムの到着を待ちます。
明日はピストンをばらします。

部品が届きました。

ミッションのクラッチケース内のメインシャフトのオイルシールです。
パーツリストでチェックしたとき絵がよく見えなくて左二点だけしか届きませんでした。
注文したのはフィアットオートジャパンの正規代理店GSTでした。
フィアットはパーツセンター直で部品を売ってもらえず、必ずショップ経由でないと買えないのです。
それもGSTはこちらが代金を振り込みして入金確認後発注、その後着払いで発送してくれます。
足りなかった肝心のシール(写真右)は試しにランチアのガレージ伊太利屋に発注しました。
ガレージ伊太利屋は以前アウトビアンキY10を売っていました。
Y10の部品がパンダと同じだったので(同じファイアエンジンですからね)頼んでみました。
ガレージ伊太利屋はボクの住所が顧客登録されていて在庫があればすぐに代金着払いで送ってくれます。
個人にも売ってくれるし代金着払いなのですごく楽です。
GSTは発注から到着まで5日
ガレージ伊太利屋は発注から到着まで2日

フィアットもパーツセンターで個人販売して欲しいです。


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