DVDドライバのマルチリージョン化

海外のDVDソフトを見るために

(所有しているマシンのファームウエア変更は違法という判断もあり、マルチリージョン化については一切ふれないマック関係のホームページもあります。ファームウエア変更によるトラブルについては当方は一切責任を持ちませんのでご自分のリスク、 ご自分の趣味、研究、責任の範囲でこれら作業を行ってください。)



DVDソフトには著作権上のいくつかの制限がかけられています。もう一つ国によってテレビ方式の違いもあります。

リージョンコード

DVDソフトを販売する国によってリージョンが決められてそのリージョン以外のソフトウエアが再生できないように再生機の方で設定されているのです。ちなみにアメリカはリージョン1、日本、ヨーロッパはリージョン2です。
日本で販売されているDVDデッキにアメリカのソフトを入れても再生できないのです。

テレビ方式

日本とヨーロッパは同じリージョンコードですが、テレビ方式が違うため通常のホームシステムでは見ることができません。
テレビ方式には大きくわけて3つあります。
NTSC 日本、アメリカ
PAL 西ヨーロッパ、オーストラリア、アジア等
SECAM フランス、東ヨーロッパ、ロシア等
これらテレビ方式が違っているとビデオやレーザーディスク、DVDの再生ができません。

従ってDVDのホームシステムで海外のソフトを見ようとするとそのリージョンに合ったDVDデッキとそのテレビ方式にあったモニタが必要なのです。(アメリカで売っているDVDプレーヤーの多くは日本のリージョン2も再生できますが、日本語字幕がちゃんと表示されない等の不具合がでる場合があります。

でもiBookならどんなリージョンのDVDでもテレビ方式でも見ることができるのです。


ここから先はご自分のリスクで作業を行なって下さい。

iBook(マック)のDVDプレーヤーは5回までリージョンの変更ができます。ですが5回目にリージョンが固定されてDVDドライブのファームウエアにその情報が書き込まれてしまいます。そうするとシステムを再インストールしようとハードディスクを初期化しようと何をしようと元に戻せません。

どうするかと言うと、DVDドライブのファームウエアそのものをリージョンフリーの物に書き換えてしまうのです。

必要な物は、海外DVDソフト、リージョンフリーファームウエア、リージョン変更ソフト。

まずAppleシステムプロフィールでDVDドライブのモデル名、リビジョン、ファームウエアを確認します。

フランスにある下記のサイトからそのドライブに適したリージョンフリーファームウエアがあるかどうかさがします。
http://perso.club-internet.fr/farzeno/firmware/(ずっとサーバがダウンしていましたが11月12日復活しました。)

ありましたらそれをダウンロードします。(iBook用はリージョン変更ソフトもおまけで付いています。最近OSX用のリージョン変更ソフトもでました。)

説明をよく読んでファームウエアを書き換えます。通常はリージョンの違うDVDを入れ替え、リージョン書き換えを数回行っていずれかのリージョンに固定してからファームウエアの書き換えを行います。この時に海外DVDソフトが必要です。
(失敗するとDVDドライバが使用不能になる可能性があります。あくまでも自分のリスクで!)

今一度システムプロフィールを確認します。ファームウエアの名称が変更されていたらOKです。

マックの場合その名もリージョンというリージョン変更ソフトを使って再生するソフトのリージョンにあわせてその都度変更します。(リージョンスイッチという機能拡張をを使うと再生するディスクのリージョンに合わせて自動変更されリージョンを気にせず色々な国のソフトを見ることができます。

以上でファームウエアの書き換えは終了です。これで海外のDVDも楽しむことができます。


リージョンフリー関連のサイト

The firmware page

The Powerbook DVD source