月 日

今天、先週中国語を休んじまったので授業うけてから補講を受けた。
終わってヘロヘロと233よってナカネさんに上海いこうかと相談
したら、つながりという話しになった。近所の中村さんがライヴを
みにゆくというのでいってみた。その後、某パーティでカメラマン
さんにあきらめんなといわれた。それから書けないが、ひとはつな
がっているのだとわかった。ボクは一昨年の9月、問題が3つも4
つも起きて人間関係をやめてしまった。でも目の当りにしてみると、
ひとはひとりではない。つながってつながって、足球みたいにパス
してパスしてゴールみたいな瞬間をみるとそうは思えない。ここに
きてくださるあなたとも。下北の老舗、レディ・ジェーンで呑んだ。


 
  月 日

今発売中のhon−nin、麻生久美子インタビューが面白い。この世で一番可愛い
と思ってたにもかかわらず、半袖の体操着に花柄のスカートで登校していた少女時代。
貧乏なのに「アイドルになる」が反感を買われ、「千葉テレビに見学につれてってあ
げる」の友人のことばに真冬の寒い中、8時間も待たされていたという騙され話しは
泣ける。先日会ったカメラマンさんが「中学生くらいの麻生久美子にあったことある
よ」といっててホントかなと思ってたけどそのくだりも出てくる。それも騙され話し
だった(笑)。この「損して徳とれ」人生は誰にでも教訓として残るものだと思う。
最後は騙された者の方が勝ちですね(笑)。つづいて「実話ナックルズX」前田日明
インタビューをよむ。近年、インタビュー撮影では北方謙三ばりの葉巻をくわえてい
るアキラ兄さんだが「俺はオッパイと葉巻しか吸わない」わはははは、健在だアキラ
兄さん!。かつて「オーラの泉」でかの江原啓之に「あなたとわたしは陰と陽」とい
わしめたいわば「黒い江原」であるアキラ兄さんだがその後輩思いの言葉はやさしい。


 
  月 日

きょうはマイミクのたるぼさんとランチ♪、たるぼさんアイドル通だから話してて
オモロい。アイドル話しに大槻ケンヂとか伊集院光とかサヴカルがからんでくるの
はボクら世代ならでは。それからカメラマンさんと竹下通りで待ち合わせ。なんで
竹下?、スカウトマンさんがおり街頭でスカウトするという。へへーっこれは見も
のだと一緒になって目で追う。いるもんだね竹下通りに可愛いコ、よくアイドルの
プロフィールに「原宿でスカウトされた」ってホントかなって思ってたけどホント
なんだ。でもひっかからんよ、全然、業を煮やし「清川くん、やってみ」「あ?」
清川くんて誰?、オエーッ、路上初体験!。心臓がバクバク、それでも4人声かけ
2人つれてきたら「やるねぃ、今度たのむよ」ヤバイ、ボクがスカウトマンにスカ
ウトされてしまった、逃げる。かえり233よって考える、スカウトって不条理で
自分で声かけても他人に譲らなくてはいけない、それならナンパして自分のものに
したらいいのではないかしら?(これはオフレコだが、4人のうち1人、あまりに
可愛いかったので思わず自分の名刺を渡してしまった)。嗚呼、ナカネさんはそん
なボクに七夕なので短冊かいて笹の葉に飾れという。七夕の2日後はボクの誕生日。


 
  月 日

きょうは中国語、ハッキしいってわかんにゃいわかんにゃいまま生きていこう。
ふれていればいいのだと思う。終わって脳フラフラで帰路につくと地元でお祭
りやっててフリー・マーケットがでてた。「あ、アヅマくんだ!」うわっ近所
の中村さんにめっかっちゃった。「アヅマくん、店番してて」「え?」いきな
りフリ・マデビュー。しかも外国の方がおり、二人で店番した。見ためインド
ネシア系の美少女でどうも日本語も中国語もわかんなく英語しかない。ボクは
英語わかんにゃい単語ひとつひとつで会話する。可愛かったケガレがない。日
本語ができるようになったら稲川素子事務所に入ればいいのに。どうも芸能人
にあったことあるか?みたいな質問されたので「美輪明宏」と答えたら通じな
かった。ので逢ってみたい芸能人いるの?みたいに質問したら「宇多田ヒカル」
とゆってくれた。わーい、通じたー。それから出店で焼きそばを買ってきて後
ろ姿で食べだした。恥ずかしいのだという、生活習慣の違いか。何かもっと外
国人と触れ合えば自分がみえてくるような気がする。あ、中村さん戻ってきた。


 
  月 日

昨天、はじめてL&G映画祭いってきました。やたらカップル率が多いなとロビー
でみていたら、と中でカップルの男の方が女性であるコトに気がつきました。どん
だけ〜、まれに男性をみかけるとホッとしましたがつかの間、オネェ言葉だったり、
ギャー、おそらくジャングルにはいった時にしか発動しないであろう危険察知能力
が作動しました。しかしそんなテンションのみなさんが映画がはじまると静まりか
えり、上映後、一部で拍手がおきていた。この「TATOOー刺青ー」は台湾映画
で原題の「Spider Lilies」の文字どうり彼岸花の刺青をしている竹
子と違法サイトのネットアイドル、小緑のはつ恋を描いた百合族映画。キュートで
小悪魔的なネットアイドルに扮したのは台湾の人気アイドル、レイニー・ヤン(楊
丞琳)。彫師の竹子に国際的評価も高い香港の女優、イザベラ・リョン(梁洛施)。

この映画、ラブシーンそっちのけで話しが練られていて深い作品です。竹子は昔の
彼女とベッドにいる間に地震がおき、父親を(弟は記憶を)なくしてしまいます。
なのでビアンであることにも自責を感じ、父親と同じ彼岸花の刺青を左腕にいれ、
弟のために仕事ひとすじで生きています。一方、ネットアイドルの小緑もあの日を
境に寂寞感をぬぐえなくなりました。そんな小緑のひとすじの光りがあのひとへの
はつ恋だったのです。あれから時がたち、小緑はあの刺青に再会しました。いまだ
に寂寞感をぬぐえぬままの小緑はこの刺青から活路を見いだそうとします。はつ恋
のあのひとに同じ刺青を自らいれてもらうことによって…。

ひとは誰でもこころに一つや二つのキズをかくして生きていると思います。そして
皆、キズをひきずりながらもけんめいに生きていると思います。それはいつか自ら
の力で克服してやろうと思ってるからだと思いますが、どこかでそっと誰かに癒し
てもらえたらな、とも思うのではないでしょうか。この映画は今年のベルリン国際
映画祭でテディ賞を受賞、ご当地、台湾では異例のヒットを飛ばしているそうです。


 
  月 日

先日、親戚のオバチャンに逢ったら「あんたのひいぃおじいちゃんとひいぃ
おばあちゃんの墓、千歳烏山にあるよ」といわれいってきました。とはいえ
もとは渋谷にあったのが戦災で移転したのです。ボクのひいおじいちゃんと
ひいおばあちゃんは渋谷の東口でこしかけ茶屋を営んでおりました。なので
ボクのおばあちゃんなぞは娘じだい本物の忠犬・ハチ公をみたそうです。ボ
クも渋谷には縁があります。ボクは本籍が渋谷ですし、高校の頃なぞは酒屋
の老舗・カトリヤでバイトしてました。的場浩司くりそつの先輩と渋谷中の
飲み屋に酒をおろしてました。世はまさにバブルまっただなか、当時の渋谷
のカリスマといえば東幹久さん(裏路地の電信柱に「東幹久」とかかれてた
くらい)。ボクの先輩もフツーにチーマー(注・不良の呼称)だったしセン
ター街には宮沢りえや真木蔵人がフツーにあるいてて一億総石田純一化して
た。つま先立ちで走っているようなムリめな大人たちをお手本にしてた多感
な青春期。高校を卒業したらもうバブルはありませんでしたが、あの頃のお
手本をまたひも解きたい。あの少林サッカーのヴィッキーみたいなムリめ感。


 
  月 日

はたと気づいたらブログの更新をしていませんでした。じつは上海のマツダさん
というかたから「漫画かきませんか」と声をかけてくださり、ようやっとほぼペ
ン入れをすませたところです。いや漫画かくの11年半ブリです。まず持ってる
マンガかきあつめるとこからはじめましたが、どれも黄ばんでて20年以上前の
ものばかり。いやボクは小学校のころマンガクラブ出身ですから、先輩には「幻
魔大戦」で声をやりのちに映画「漂流教室」や「青春デンデケデケデケ」で主演
した林泰文くんがいます。当時は週刊少年ジャンプ、サンデー、マガジン、チャ
ンピオンとあってほとんどの小学生がジャンプよんでましたがボクはサンデーを
よんでました。当時のサンデーは情緒的でちょっと違ってたんです。中学生のと
き、生手塚治虫をみたコトあります。トークショウに抽選であたっていきました。
小柄でしたが神さまみたいなオーラがありました。ボクが高校に入ってマンガを
やらなかったのは上記の林くんのせいです。中2のときみた映画「漂流教室」が
「ああ、マンガより映画のほうがイイ!」と思わせたのでした。ボクをマンガか
らひきはなしたのは大林宣彦のせいです。でもボクは一度、20代前半にマンガ
に戻っているんです。当時は仲間うちで描いたら評価しあったりコミケに出した
りしてました。それは愉しかったのですが、ワルいのはボクです。へんなげいの
うプロダクションにはいったのを機にやめてしまったのでした。あれから11年
半、その鉄壁をやぶるきっかけをくださった上海のマツダさんに感謝です。今回
のですが11年半たって描けるのかといえば、筆が重かったです。わずか4ペー
ジですが生みの苦しみみたいなのに久びさにふれました。まだこれからだと思い
ます。レズモノです。これから仕上げにはいります。漫画、また戻ってきました。