ユン・ピョウのプライベート・ビデオ「ヤング・チャンピオン」を観た。
尾崎豊を思わせるサングラス姿の彪哥がビクトリア・ピークから向った
先は彼の生れ育った街、チンサンドウ。こういう思い出の地を訪ねるビ
デオっていいね。それからゴールデン・ハーベスト・スタジオ〜サリス
ベリー・ロード、ユン・ピョウの当時住んでいたマンション〜タイガー
・バーム〜そして所属プロダクション、インパクト・グループ・カンパ
ニーへ。打ち合わせにきていたのはマネージャーのチョンコ・チョー、
リュー・シュー・ロン、そして曾志偉（ツァン・チーワイ）が！（「イ
ンファナル・アフェア」等で有名な俳優でバラエティ番組の名物司会者
でもある。監督でもあり実は元プロサッカー選手。代表作は主演した「
最後勝利」脚本：ウォン・カーウァイ、監督：パトリック・タム）。そ
の後、犬の散歩、好物のすき焼きを食べる。収録曲はチャンピオン鷹〜
クンフー・スター〜五月の航空便〜サラ・ジェーン〜ロンリー・プレイ
ヤー。どれもたそがれ系だが自ら日本語で唄っているのがスゴい。唔〜。

ひきつづきユン・ピョウ「純情マイ・ハート」を読んだ。ユン・ピョウは７月
２６日生れ。本名は夏令震。京劇好きの父の影響で震仔は６才で中国戯劇研究
学院に入団、中国戯劇研究学院はネーザン・ロードから少しはなれた雑居ビル
の１３階にあった。寄宿制でここで１０年間修行することになる。芸名の元彪
はここで付けられたもので以降、映画界でも使い続けている。中国戯劇学院の
スペシャルチーム「七小福」に選ばれてからはのちの香港映画界を支えること
になるサモ・ハン・キンポー（旧芸名は元龍、ニックネームは三毛）やのちに
世界的大スターとなるジャッキー・チェン（旧芸名は元樓）らとともに香港の
ナイトクラブや台湾、シンガポール、フィリピン、タイなどを遠征する少年時
代を過ごす。卒業後は不況の映画界にあってぶらぶらすることになるがアメリ
カでスーパーの万引きＧメンやカセットテープ工場、繊維工場の工員として働
く。転機は帰国後の香港で無茶なスタントや没後のブルース・リーの吹き替え
が認められてから。以降、「モンキー・フィスト猿拳」で主演デビューを飾る。

ＮＨＫ（＠受信料払ってます）特集「香港〜歴史が駆けぬけた都市〜」（ドキュ
メンタリー／１９８４年制作）をみた。番組の構成がいい、まず冒頭からアグネ
ス・チャンが映画「阿片戦争」の主題歌、「風は海から」を唄う。歌がいい、ア
グネスかわいい（同性から敵視されそう）、唄が旨い。それから自らのブリティ
ッシュ・パスポートをみせる。アグネス・チャンの中国名は陳美齢、しかしパス
ポートには英字登録しかできない。中国人なのにイギリス国籍、いけるけど生活
したり働いたりはできない。香港は東京都のほぼ半分、人口５３０万、植民地の
きっかけとなったのが阿片戦争。イギリスはお茶の輸入の見返りとして送った銀
を取り戻すためアヘンを輸出する、アヘン商人は不老長寿のくすりとうたったが、
実は多くのひとを廃人にした（中国映画「林則徐」や「阿片戦争」のシーンをイ
ンサート）。’９７年の中国返還を１３年後に控え、庶民は複雑な胸中を抱えて
いた、イギリス人でもなければ中国人でもない、いわば香港人５３０万。（ちな
みにアグネス・チャンの姉はショウブラ女優、アイリーン・チャンだそうです）。

１９８７年に制作されたＴＢＳのドラマ作品「魔夏少女」を観た。夏休みに
放送された８０年代後半の空虚感をもち、ささやかな日常にひそむ狂気を映
し出している。家族、母娘、憧れの男の先生、クラスメートの幼稚な男のコ
たち、先生の奥さんへの嫉妬、母親の女友達への憎悪…少女のこころは日々
ゆれ動き、やがて破綻してしまう。この少女を演じた木下綾役の小川範子が
面白かった。その表現力、アーティストみたい。小川範子さんは１９７３年
７月２０日生れ、人気アイドルの資質をもちながら、一線を画す個性的な活
動をしていたようだ。またこの作品にはオタク役で永瀬正敏も出演している。

いま仕事の合間です。何書こうかな、寝不足で二日酔いです。あ、きのうは
２３３にシーナ＆ロケッツがきたんよ、シーナさんだけかと思ってたら誠さ
んもきていてかなりビビった。この模様は世田谷ｗｅｂＴＶで観れますよ。
それからシーナ＆ロケッツと一緒に出たｂｌｇｔｚのファンの方が遠方から
きたというので前にボクがラジオにブッキングした時撮ってもらったビデオ、
ダビングしてサイン入れてもらってあげた。夜中は近所のＢａｒで占術家の
Ｒさんにいろいろ聞いた。「清川さんはやさしいからキズつきやすいのよ」
といわれ、もっと大胆に生きてもいいんだな。それにしてもシーナ＆ロケッ
ツ、きのうはもろもろ元気をもらった。ロッケンロール！、仕事に戻ります。