月 日

映画祭も終り、ティエン・ユアンも帰ってしまい、ボクはせつなかった。ど
うやら田原(ティエン・ユアン)病にかかってしまったようで、日がな田原
について想いをよせてしまった。(そういえば「青春期」観るまえ、今回の
アジアの風の審査員の松江さんが「アジアの風にスゴイ可愛い女優が出てる、
冒頭からやられた」といっていたが、いま思えばそれはヤンヤン・マク監督
の「八月的故事」だったんだ。)なので彼女のブログなぞを捜してきては眺
めていたのだが、はまおさんがネタになっていて笑った。国際派女優によほ
どはまおさん、インパクトあったんだろうな。で、普段こんなコトしないけ
ど検索かけてティエン・ユアンネタを捜して、でも途中であきらめた。意外
なほどファンが多く、またボクはアーティストとして感応したので自分の生
活にいかそうと思ったからだ。なのでパーティーなぞいってみたのだが、こ
れが面白くなく、こんならヤンヤン・マクやティエン・ユアンのコト考えて
いた方がいいやと終電間際の電車に飛び乗り新宿ツタヤへ。あった、「胡蝶
」。パッケージにはウォン・カーウァイの秘蔵っコ・ヤンヤン・マク監督作
品とあった。早速、借りてみたのだがスゴイと思った。ただ、映像美と主演
の何超儀(ジョシー・ホー)と葛民輝(エリック・コ)が素晴らしいのであ
って、田原はそうでもない。やはり初見でみた「青春期」のあの官能的な唇
と倒錯的な制服姿、そしてもう何を着てもアリの彼女、やはり「青春期」で
なくてはダメなんだ。でもヤンヤン・マクとティエン・ユアンの才能をボク
は気に入った。かつてトヨエツが「映画監督って皆、イイ顔してるんですよ
」っていってたけどマクもそう。田原も猪俣ユキみたく撮ってもいいと思う。


 
  月 日

きのうはしごと終えてからヨウスケくんと「麗郷」で台湾料理たべた。
ひとと食べると何皿も食べれてウレシいな。カウンターでビール注い
で注がれ、彼がアメリカいっちゃうので帰国の2年後どうなってるか
話した。2年後まったく想像できないな。でも2年なんて約700日、
1日1日何か目標を持ってやれば何かになってるかもしれない。今天
は中国語後ボクがいま田原病というコトで香港出身の中田圭監督に「
八月的故事」のTVバージョンを教えてもらい、マンガ喫茶で観る。
20分に切るのはきついな〜。ぱんぱんなので笑う。藤岡さんは少女
マンガのイケメンキャラみたいでよい。でもボクが田原について書く
と反響があってブログっておもしろいな。返事かえさないけど好好。
かへりに233よってウダウダ話す。書けないけど、夢は夢として持
っていたほうがいい、でも実務は実務として持っていたほうがいい。
ボクは甘いのかもしれないけど、夢を語るアーティストたちは愛おし
いけど、でも生活をこわしてまでは…、でも助力してしまう。バカ。


 
  月 日

ひととひととのつながりは不思議なものだなと思った。越してきた
先のお弁当屋の並びに寫眞店があって、記憶にある名前だなと入っ
てみたら10年程前にお世話になっていたN山さんがいた。N山さ
ん数年前にココに移ってきたという。結婚されててお子さんがいた。
10年前、ボクはしょっちゅうギャラリーに写真を出していた。N
山さんに焼いてもらっていた。昔話にはなを咲かせていたら奥さん
が「K桐くんて知ってる?、いまウチの実家で農業しとるんよ」K
桐…、懐かしい名前だった。彼はボクが参加していた写真展に新聞
配達の通りすがりで入ってきた客だった。彼は家庭が複雑で、家出
して住み込みの新聞配達をしていた。ボクの写真をみて、ボクもや
ってみたいといい出した。それから手紙のやりとり、電話、ファミ
レスでダベったり…。ある日、K桐が文通していたコが上京してく
ると言い「オレ、彼女できるかもしれん」「おお、がんばってな」
と励ましたのだが、上京一番、そのコがいきたがったのは「タコシ
ェ」ウンコ雑誌をおとな買いしたという。つまりそのコはスカトロ
マニアで彼はたいそう悩んだが、その恋は終わりをつげた。ボクの
恋にも彼は協力してくれようとした。でもそれもうまくいかなかっ
た。なにもうまくいかなくてボクらはウダウダとファミレスでダベ
っていた…。あれから10年、ボクはN山さんの奥さんから教わっ
たTEL番号を鳴らした。「K桐ですけど…」女性の声がした。子
供のさわがしい声もした。女性が「清川さんて」K桐がでた。「お
う、声変わらんね」「そう?」「オレいま福岡でN山さんの実家か
りて農業やってんだよ」「そう」「結婚して子供できて、写真は一
生の職業ぢゃないと思ったから農業にした」「そうか」「でも写真
で農業に出逢ったんだよ」「そうなんだ」彼は忠実に生きてきたん
だなと思った。ボクは最近、夢をろうろうと語るひとにふざけんな
と思って寝られない日があった。でもそれは嫉妬で、ボクも夢をも
って生きたい。明日からまたしごとがあるけども、中国語の先生に
「復習してんの?」といわれるけども、それはそれ。ボクも夢を…。


 
  月 日

先週は月〜土までフルにしごとしてしまい、何にもなかっただ。
日よは中国語、初中国人のセンセでペースが早くいっぱいいっ
ぱい。終えて233でビールとワインのチャンポン、田村くん
らとBarと堕ちてゆく…。かえってひさしぶりのひとにメー
ル。このひとはボクにいい影響を与えてくれたひとだった。男
のコにはアゲマンとサゲマンの影響があって、男のコはその見
極めがへたくそ。どうか後者のかたは身をひいてあげてくださ
い。酒はこわい、つかれてるのにねむれない。翌日の休みをム
ダにしてしまった。夜、「ヒステリック」をみる(こんど瀬々
作品の女優さんに逢うので)が面白くなくてと中でやめる。小
島聖は「完全なる飼育」のがよかった(和田勉てスゴい)。で、
録りだめといたスタジオパークからこんにちはの西島くん篇を
みる。この人、侯孝賢特集のロビーでみかけてからずっと気に
なってたけど愛くるしくてスゴい。なので続いて「Dolls
」をダラ見…、いまさらだけど菅野美穂って可愛い。この人み
ちゃうとちまたレベルでかわいいっていいあってるひとびとが
アホっぽい。で、きょうまだ酒のこってるよ、3日酔いかよ、
くそ。しごと終えてウダウダ、正気にもどりたい。代田の香港
の店にゆく。ホットコーラと桃まん。なぜに桃まんかって…桃
まんは縁起ものだから。流れ変えたいんだもん、流れ変えたい。


 
  月 日

仕事と中国語だけではアレなんで、動こうとチンポジウムへ(あっ、間違え
た、直さないけど)。フジシングル8がなくなるので名だたる映画監督たち
が賛同しているこのシンポジウム、きいてておもしろかったのは8ミリやっ
てた世代は映画監督になれたけどデジタル世代はどうか。いま写真でもフィ
ルム回帰がおきてて、やっぱ人間てアナログだから手作り感覚に飢えてるん
だと思う。いい流れだと思う。土曜はこれほどにないキツい仕事のあと、テ
アトル新宿で俳優の森下さんに逢えた。森下さんと毎年、年賀状のやりとり
させていただいており、「独特な字だよね」ああー、ボク、クセ字なんです。
くせっ髪だし、いろんなとこ曲がってる…。ちなみに森下さんは字がとても
ウマいです。なのでアパートで「キル・ビル」みる。GOGO夕張に殺され
る森下さん、「栗山千明になら殺されてもいい」というMな男の代表を演じ
ててグッジョブ!。あと233でキリコさんと中国語のピンインの発音につ
いて議論。キリコさんの中国語がかわいい。中根さんが「中国語話す女のコ
ってカワいいよね」て、ああ、そうかも。自分の中に新たなフェチみつけた。