月 日

先週は仕事しつつバイトもありで、バイトというのは近所に住んでる
女優さんから「制作会社から頼まれたんだけれど、あたし忙しいから
代行でやって」というもの。何でも秋に古畑の特番があるのだけれど
ネタに使うのでドラマの解析をしてほしいという。なので古畑のなか
のスペシャルものの一本をみまくり、細分化していく。たいへんな作
業だったけれど勉強にもなった。ホントは作品というのは一回観ただ
けではわかんない。2度3度とみると味わいが出てくる。だからこそ
アーカイヴって作業は必要なんだな。で、納品してから翌日、東京国
際映画祭のチケット買いに。三茶のチケットぴあ潰れたので、今年は
初の神保町ぴあ。アナだったらしくサクサク買えた。ちなみに買った
のは4本「青春期」「永遠の夏」「八月的故事」「アリスの鏡」。今
日は中国語でした。先日、中国語ペラペラというひとに「中国語覚え
るコツは?」ときいたら「ひたすらしゃべること!」ていってた。で
もまだボクは、イー、アァ、サン、スゥ、ウウ、リョ、チー、バー、
ジョウ、スウの段階ですので、そっとしておいてください…(爆)。


 
  月 日

先週は今、渋谷・シネマヴェーラで侯孝賢映画祭がやっているので
「戀戀風塵」「ステキな彼女」を観てきました。「戀戀風塵」は侯
カントクの代表作で「ステキな彼女」はデビュー作です。どっちも
面白かった。戀戀はカントクの生理で1カットがながくてここちよ
いです。ステキはデビュー作でしか持ちえない瑞々しさ、男も(と
いってもケニー・Bですが)女(鳳飛飛)も初々しくて魅力的です。

できのうきょうと2連休だったのでまた行ってきました。きのうは
中国語でへろへろしてから「童年往事」へ。これを観るとカントク
の負のパワーの源がわかります。でもマニア向け。きょうは「風櫃
の少年」を観てきました。これ好きです。主人公のツラ構えがいい。
コケティッシュな魅力をもったコ(林秀玲)は近作のスー・チーに
踏襲されてると思う。侯カントクも1シーン出てます。ッゲー迫力。

「ステキな彼女」や「風櫃の少年」はボクの生理に近い感じがあり
(ボクあんななんです)観ていてしあわせな気分になります。あ〜
明日からシゴト忙しい、がんばるぞ!。(女優名=「中華電影完全
データブック’97」を参考にさせていただきました。)


 
  月 日

うへーっ、先週は仕事がいそがしくて、現場でめまいがして立てなく
なってしまった。でゲロはいた。でもはいたらスッキリして生きかえ
った。人間て出すとスッキリする汚い生き物なのだと思った。でもた
め込んでた方が中で腐敗しちゃうのでもっと汚いのだが…。なので東
葛映画祭はあきらめて渋谷のシネマヴェーラで「HHH侯孝賢」をみ
る。帰りに俳優の西島くんがいた。トップ俳優がマニアックな特集上
映にフツーの人たちとならんでいて驚いた。きのうは中国語をおえて
から「坊やの人形」をみる。台湾ニューウェーブ、面白かった。かえ
って近所の神社に奉納してから、イサキくんにさそわれて233でベ
ルギービールのんであとはもうベロベロ…。


 
  月 日

うげーっ、先週は月〜土までフルに仕事してしまっただ。なので
先週侯特集は「憂鬱な楽園」のみ。結局計7本しか観れなかった。
収穫(BEST3)は1位「風櫃の少年」2位「ステキな彼女」
3位「坊やの人形」。今日は中国語おえてから東京国際映画祭へ。
はじまる前、映画人の松江くんに逢う。なんと今年の東京国際映
画祭〜アジアの風は松江さんが審査員に抜てきされたそうで驚く。
「ボク今年いそがしいからアジアの風4本しか観れないんです、
松江さんは?」「ボク?、ボク審査員だから全部。30本」ああ
スゲー、ボクなんかほんとゴミみたいなものだ。きょうは「青春
期」を観る。主演の田原(ティエン・ユアン)は何者だ?、とに
かくむちゃくちゃ可愛かった。話しは異なるが、ひとと話しして
いると可愛いコは絶対彼氏がいるそうなのである。まったくふざ
けんなって話しである。可愛いコはみんなのものであるべきだと
思う。みんなで共有しないと意味がない。みんなの眼福のため、
ひとりじめしたりひとりじめされたりしてはいけない。法律守れ。


 
  月 日

連日、しごと→映画祭、しごと→映画祭でおつかれモード。きのうは「アリスの鏡」
コレ、ヨカった!。侯孝賢の弟子、ヤオ・ホンイのデビュー作。主演のオイ・ジンは
侯の新作「スリー・タイムス」の元ネタになったひと。台湾のエモジュンみたいな感
じ。ネコ役のミーを演じた女優さん可愛かった。しかも劇中、ミーの所在地がボクの
好きな台北の萬華(日本でいうところの浅草)でウレシい。で今日、急キョ休みがと
れ、あわてて当日券を購入。ティエン・ユアンの「青春期」ティーチ・インへ。ああ、
もう可愛い…。終了後、ファンがサインを求めたり握手をしたりしているが、ボクに
はできない。遠目で観つつ、これ以上近づくと好きになってしまうか、口からなにか
出そうなのでその場を立ち去る。ホントはずっと観ていたいのだけれど…、生で観れ
て至福の時を過ごせた。一旦ウチへかえりしばしきうけい。再度ギロッポン。予定と
しては最後のヤンヤン・マク監督「八月的故事」。「青春期」にくらべるとティエン
・ユアンの可愛さが弱い。と思ったら女流監督だった。ティーチ・インでまた観れて
ウレシい。終了後は混乱をさけスタッフの誘導で、ティエン・ユアンはそそくさと消
えてしまった。ああ…、ボクの映画祭はここで終った。しばし知り合いのはまおさん
と立ちすくんでいたが、このひとがミラクルをもっていた。なんと会期中に主演の俳
優の知り合いの方としりあいになっており、監督のヤンヤン・マクの一派に接近、で、
なんと監督がケータイでティエン・ユアンを呼び戻したのである。はまおさんスゲー。
で、ヤンヤン・マクの一派+ティエン・ユアン+はまおさんをボクは遠目で感激して
観ていたのだが、はまおさん「キミもティエン・ユアンにサイン貰いなよ」うぎゃー、
なにいってるんだよ、近づけないって!「いえ、ボク用意してきてないですから…」
「なんだっていいんだよ、ハイ、ペン」わわわわ、ちょっと、えーっ、ティエン・ユ
アンがスタンバってるよ!。あわててカバンの中に何かないか手をつっこむ、出てき
たのがいま中国語の勉強で使っている辞書だった。これがティエン・ユアンにウケた。
うわ、可愛いくて直視できない。サラサラとサインしてもらい、恥づかしいので遠目
に戻ろうとしたら、ヤンヤン・マクの一派+はまおさんが何やら放れて話しこんでい
た。うわーっ、何やってるんだよ、一瞬、二人になってしまった。ティエン・ユアン
が何か中国語で話しかけてくれたが「あ、わかんない」とさえぎってしまった。間が
もたないので財布を取り出し、中にあるアドレスの紙を捜すボクの手がぶるぶる震え
ていた。こういう時に限ってなかなかみつからない。その情けないザマを、いま一番
みてほしくないティエン・ユアンとみていた。これがボクだし、これが現実。あとで
知ったが、ティエン・ユアンは明日の朝の飛行機で北京に帰るという。再見、映画祭。