このＣＤ入れたの誰？

　きょう仕事から帰ってきて、くたびれたので寝ながらＣＤでも
聴こうとプレイヤのフタを開いたら、既にＣＤが入っていました。
入れた記憶がないので、おかしいなと思いながら寝そべってしば
らく聴いていたのですがビックリして飛び起きました。もしやと
調べてみたらやっぱり今日。１１年前のきょう、いま流れている
ＬＩＶＥ収録ＣＤの劇場にボクはいました。ボクは当時２２歳に
なったばかり、となりに坐っていた女のコに逆ナンされました。
とてもカワイイのでビックリしました。トシは２コ下。でも動揺
をおさえながら会話していると急速に仲良くなりました。それで
ＬＩＶＥ終了後に楽屋いってみようってコトになって２人でいき
ました。当時はいまみたいにブレイクしてなくてテレビにもあま
り出ておらず、一部の若者に熱狂的に受けていた時代だったので、
楽屋にいけば逢えたのです。いま思えばいい時代でした。楽屋か
ら出てきたボクらはとても盛り上がっていました。それから渋谷
駅に向かうまでに連絡先の交換をし、ボクは彼女を好きになって
いました。後日、雨の日、彼女から電話がかかってきました。彼
氏と別れるというものでした。ボクはそこで気持ちが入ってしま
い、後日、告白しようとコチラから電話をしました。彼女にはい
つもの元気がありませんでした。やはり別れられないという返事
でした。それから１年半、ボクは苦しみました。結局１年半、こ
の状況が変わらなかったのです。恋する苦しみは、だんだんと逆
の、愛情に変わってきました。ボクはもういいから、君は幸せに
なってください。そう思えるようになったら、苦しみがとれて、
ボクはまた１年半前のあの劇場にいきました。楽屋を訪ね、出て
きた時、ボクのこの恋は終わりました。美輪さんからいただいた
（とボクは思っている）この恋で、ボクは恋する苦しさと愛する
愉しさを知りました。いまプレイヤからかかっているのは、その
渋谷ジァンジァンのＬＩＶＥ収録ＣＤ。そういえば美輪さんの歌
は失恋者を慈しむものばかり。ボクは最近、たいせつなものを忘
れていた気がします。それはひとを愛するコト（いったそばから
忘れそうですが）…。ところでこのＣＤ入れたの誰？。

※写真 ２度目は美輪さんのお知り合いの
アーティストの方とお逢いし
「あなた面白いから美輪さんに手紙出しなよ」
と御自宅の住所を教えていただき
キンチョーしながら手紙書きました
その後またジァンジァンの楽屋でお逢いし
「手紙よんだわよ 清川くん がんばってるの？」
ライヴでお疲れの処 声かけていただきました

※写真 ３度目は新宿の街なかを友達とフラフラ
していたら 宝石屋さんの前に御存知
あのピーターコーンの髪姿（爆）
「いっしょに写真を…」
美輪さんはどっかで見たコだな
とボクの顔をしばらくみてましたが
思い出せなかったようなので
あえて名前は告げずに立ち去りました
ボクもまだまだ活躍できてない時で
（今もですが…）恥ずかしくて
一言二言しか話せなかったんです

１度目はもう１１年前 ２度目ももう９年前
３度目ももう３年前の話です ボクにとっては
ちょっぴりホロ苦いいい思い出です